23歳で戦死した詩人「浩三さん」
ー 日記だって 落書きまでも 詩(うた)になる人・竹内浩三 ー
8月19日(土曜日)開場:午後1時半 開演:午後2時〜
会場:慧光寺
2023年8月19日(土)
開場:午後1時半 開演:午後2時~
公演後の茶話会 午後5時終了
会場:慧光寺(山梨県南都留郡忍野村忍草3250)
■前売:2000円 当日:2500円
(「浩三さん」公演活動継続のためのカンパ歓迎)
宿泊:7000円(別途・1泊2食付き)
戦死やあわれ
兵隊の死ぬるや あわれ
遠い他国で ひょんと死ぬるや
だまって だれもいないところで
ひょんと死ぬるや
やりたいことが山ほどあった男の子。漫画を書きまくった。音楽が、本が、大好きだった。映画が撮りたかった。詩を、いくらでもかきたかった。底無しに人を信じ、手がつけられぬほど陽気でお人好し、真面目な場面ほど笑い出す。そんなクラスに1人はいそうな子が、およそ軍隊になんか向かない子が、戦争になればつまらなく、ひょんと殺されてしまう。
竹内浩三の遺した詩、日記、手紙、イラストなどを手がかりに戦争のリアルを感じ、ピアノと語りでいのちを想う夏のひととき。
出演:坪井美香(語り・脚本)
公演後、お茶とお菓子で語らいのひと時を持ちたいと思います。
慧光寺の宿坊にて宿泊も可能です。
夕食は焚き火を囲んで焚火料理de宴
詳しくはパンフレット参照こちらをクリック
【作品紹介】
竹内浩三の詩と出会ったのは、かれこれ二十年も前のこと。以来、時々にいろいろな形で上演を続け、山中湖村の中学校の特別授業のテキストとしても何度か取り上げました。今年はついに浩三さんの故郷、伊勢で毎年5月に行われてきた竹内浩三生誕祭に呼んでいただき、まさに継続は力なり、です。
「竹内浩三を伝えゆく会」の主催により、20代から80代まで幅広い年齢層の方々の力を結集した忘れ難い公演でした。地元はもとより、北海道、東京、関西などからも浩三ファンのお客さまが駆けつけてくださって驚くやら嬉しいやら。これは長年、ご家族はじめ多くの方々が続けて来られた生誕祭や研究会などの活動があっての今、そしてこれから、なのです。改めて、浩三さんのことを語り伝えていく志しを新たにしました。
きな臭いと思っているうちにふと気づくと戦争に巻き込まれている‥時間の逆回しはできない。だから、詩や映画や友達と楽しく笑って生きたかっただけの浩三さんに、みんなで戦争の日常を教わりましょう。それぞれが抱く小さな夢や願いを、戦死させないように。
坪井美香
【出演者紹介】
坪井美香(語り・俳優・脚本)
蜷川スタジオを経て現在フリー。自ら脚本も手掛ける。関弘子に師事して「語り」を学び、レパートリーは平家や近松など日本の古典の原文語りから現代小説まで幅広く、音楽、舞踊、美術など様々なジャンルのアーティストとの作品創造を重ねている。ワークショップ「バラッド」主宰、小中学校でも特別授業を行なっている。主な舞台は『竹取物語』(矢来能楽堂)、『古事記』(銕仙会能楽研究所)、近松門左衛門作『冥途の飛脚』、『うみさち やまさちの物語』、『小原御幸』、高田宏作『島焼け』(親鸞上人750回忌記念 於:築地本願寺本堂)、折口信夫作『死者の書』、石牟礼道子作『水はみどろの宮』、深沢七郎作『楢山節考』など。
黒田京子(ピアニスト、音楽)
'80年代後半、自ら主宰した「オルト」では、池田篤(as)、村田陽一(tb)、大友良英(g,etc)等、ジャズだけでなく、演劇やエレクトロニクスの音楽家たちと脱ジャンル的な場作りを行う。'90年以降、坂田明(as)、などのバンドメンバーや、演劇や朗読の音楽などを長期に渡って務める。'04年から6年間余り、太田惠資(vn)と翠川敬基(vc)のピアノ・トリオで活動。'02年に出会った喜多直毅(vn)とは現在に至るまでデュオで活動を続けている。近年はジャズはもとより、そのとき、その場で感じたことやイメージを大切に、即興演奏と音色を軸としたアプローチで、様々な楽器奏者や歌手と共演を行っている。'06年にはオルト・ミュージックを立ち上げ、コンサートの企画も手掛ける。 http://www.ortopera.com/